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うたプリの寒色系男子を愛でるブログです。 その他、うたプリ関連で萌えていることを心の赴くまま書きます。 コネタとかも投下しているかもしれません
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5月23日はキスの日らしいですね。
なので、途中まで書いていたキスの話をアップします。

kiss22題を寒色でやりたくて書いていた分です。
その中のひとつです。短いです。

小ネタなのでつづきに入れておきますね。


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01.髪(思慕)

 さらさらとした絹のような艶やかな髪。それはトキヤが真斗の身体の部分のなかで、愛して止まないもののひとつだった。
 薄闇の中、僅かな光を受けて輝く紺色の髪のひと房を手に取って、トキヤは飽きもせずにその髪に触れていた。感触を確かめるように手を滑らせ、時折、指に巻き付けるようにして弄ぶ。柔らかく細めの髪は、けれど張りがあって、すぐに真っ直ぐへと戻る。しゃらしゃらと髪が擦れ合う音が聞こえてきそうなほど静かな空間だった。
 すると、されるがままになっていた真斗の身体が小さく揺れる。腕に抱き込むような体勢だったから、少し身体を離して顔を覗き込めば、ぴったりと閉じていた目が薄く開き、何度か瞬きを繰り返す。すっかり寝入っていると思ったのだが。それとも起こしてしまったのだろうか。
「すみません、起こしてしまいましたか?」
「いや、起きていた」
 そうは言うものの、真斗はもうほとんど夢の中だ。きっと、明日の朝には今の会話をはっきりと覚えていないに違いない。それなのに、まだ寝ていなかったと彼は言う。まるで子供みたいだ。
「相変わらず、お前は俺の髪が好きだな」
 微睡みの中で真斗がふわりと笑う。完全に覚醒しきっていないのだろう、その目はいつものきりりとした凛々しい眼ではなく、とろんとしている。
「ええ、本当にきれいな髪ですよね」
 ずっと撫でていたいくらいですよ、とうっとりと呟けば、真斗も褒められて満更でもないのだろう、嬉しそうに相好を崩す。
「そう言われると、俺も嬉しい」
 部屋は少し温かい。何も身に付けていない身体に薄手のシーツを一枚被っただけだが、寒くはなかった。
 真斗もトキヤも、きちんと服を着るのを好む。それは寝る時ですら例外ではない。けれど、このように甘い行為の後は別だ。心地良い体温、さらさらと触れ合う素肌の感触、匂い立つような互いの体臭ですら香しい。先ほどまでの行為による汗で濡れて張り付いていた髪もすっかり乾き、少しだけ固まっているそれを手櫛で解すように手を滑らせる。
「明日の朝、一緒にシャワーを浴びましょうね」
 そう声を掛けてみたものの、返事は返ってこない。顔を覗き込めば、彼は安らかな顔で眠りに落ちていた。
「ふふ、おやすみなさい」
 やっぱり、と胸裏で思いながら、眠る真斗の髪に口づけをひとつ。滑らかな髪の感触を唇で味わいながら、トキヤも眠りに落ちるべく意識を手放した。




読み返してみたら()の意味合い全然入ってないじゃんね。
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